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介護初心者でも安心!毎日をラクにするおむつのヒント

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排泄に不安のある家族と外出するとき、「外でおむつ交換がちゃんとできるだろうか」「もし失敗したらどうしよう」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。そう考えるだけで、外出自体をあきらめてしまうことがあるかもしれません。

外出の安心感は事前の準備でほぼ決まると言っても過言ではありません。ここでは、安心して外出するための気持ちがラクになるヒントをお伝えします。

この記事の目次

 1. 外出前の準備で9割決まる!?安心して出かけるための考え方

1) 外出時間と目的を先に決めておく

まず大切なのは、「どこへ、どのくらいの時間行くのか」を決めておくことです。例えば、買い物なのか、通院なのか、散歩なのか。目的が決まると、自然と外出時間の目安も見えてきます。

最初から長時間の外出を目指す必要はありません。「10分だけ」「近くのスーパーまで」など、短い時間・短い距離から始めます。まずは練習として小さな成功体験を積み重ねて、外出が特別なことではなく、日常の延長として考えられるようになるといいですね。

2) おむつ交換は必ずしも外出中に行わなくても大丈夫

 外出=おむつ交換が絶対必要!と思い込んでいませんか。

 外出前にトイレやおむつ交換を済ませておいたり、吸収量に余裕のあるおむつやパッドを選んだりすると、「外で替えなければならない」というプレッシャーが減ります。

 もちろん、状況によっては交換が必要になることもありますが、「必ず外でやらなければならない」と思わないことも大切です。

3) 失敗しないためではなく「慌てないための準備」をする

準備の目的は、失敗をなくすことではありません。もしものときに慌てないための準備です。

 予備のおむつや着替えを持って出かけるだけで、気持ちの余裕が生まれます。「何かあっても対応できる」と思えることが、安心して外出する一番のポイントです。

うまくいかない日があっても、それは失敗ではなく経験です。次の外出に向けて、その経験を活かして慌てないための準備をして、少しずつ「外出する自信」を育てていきましょう。

2. 必ず準備したいものはこれ!外出時の持ち物と便利グッズ

 外出時のおむつ準備は、「何をどれだけ持って出かけたらいいのか分からない」という声がとても多いです。

外出時の持ち物は、多ければ安心というわけではありません。あれもこれもと詰め込んでしまうと、荷物が重くなり、それだけで外出が億劫になります。必要最低限を知って、自分たちに合った、安心できるものを持って出かけましょう。

1) 必ず準備したい基本の持ち物

・おむつ

・パッド(1~2回分)  普段の排尿の間隔や量を知っておくと、外出時間に合わせて準備するパッドを選びやすくなります。

使い捨て手袋 2組

おしり拭き ノンアルコールのウエットティッシュを代用することも可能です。

使用済みおむつを入れる防臭袋と大きめのビニール袋

 最低限これだけあれば、多くの場面に対応できます。ポイントは、念のためはほどほどにすることです。

2) あると安心、外出がラクになる便利グッズ

 次のものは長時間外出するようになってから、追加したらよいと思います。最初から全部揃える必要はありません。

・吸水シートやペットシート ベンチや車のシート、いす(車いす)、トイレでの汚れ防止に役立ちます。

・衣服キーパー 物干し竿に使う洗濯ばさみ2個に、ひもをつけたものです。ひもの部分を首から掛けて、洗濯ばさみで服をはさんで持ち上げるとおむつ交換がしやすくなります。
図形

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・携帯用消臭スプレー ニオイが気になる時の心強い味方です。私は、ペパーミントオイルやハッカ油スプレーを利用しています。

・使い捨てエプロンやタオル 思わぬ汚れにサッと対応できます。

3) 荷物を増やさない工夫

 外出に持ち歩くおむつなどの持ち物は、バッグの中に定位置をつくって入れるようにしましょう。

 ポーチなどにまとめて「このポーチを持って出かければ安心」という形にしておくと外出の準備がラクになります。

 そして、お出かけバッグは大きすぎないものがお勧めです。バッグが大きいとついつい念のためとものを詰め込んでしまいます。必要最低限で、無理なく外出を続けられる形を見つけていきましょう。

3. 外出先で困らないためのコツと気持ちの持ち方

 どれだけ準備をしても、外出先では予想外のことが起こるものです。だからこそ大切なことは、困った時に慌てずに落ち着いて対応できることです。

1) トイレや休憩場所は事前に把握する

 外出前に、目的地までのトイレや休憩できそうな場所を確認しておくと安心感が違います。「多目的トイレ」「バリアフリートイレ」「身障者トイレ」などのキーワードで検索してみてください。

細かく調べすぎる必要はありません。「このあたりにトイレがありそう」「最悪ここで一息つけるかな」と目星をつけるだけで十分です。最近は、道の駅や大型スーパーなど利用しやすい場所が増えてきています。ここなら大丈夫かもという場所を一つ知っているだけで気持ちに余裕が生まれます。

 実際に外出先で困った時は、施設のスタッフやインフォメーションカウンターなどで聞くと確実です。遠慮する必要はありません。案内に慣れている方が多く、スムーズに教えてもらえることがほとんどです。

2) おむつ交換が必要になった時の対処法

 どんなに気をつけていても、おむつ交換が必要になることはあります。そんな時に大切なことは、「起きてしまったことを自分も相手も責めないこと」です。おむつや着替えがあれば、落ち着いて対応できます。

(1) 全部替えようとしなくても大丈夫

 汚れているパッドを外し、おしり拭きで軽く拭いてから、新しいパッドを替えましょう。おむつ本体まで変えることが難しければ、大きめのビニール袋や吸水シート・ペットシートをおむつの外に敷くだけで大丈夫です。

(2) 状態に合わせて、無理のない体勢で交換する

 普段と違う場所でおむつ交換をすることは、本人も介護する方にとっても心身の負担が大きいものです。また、転倒転落や腰痛などにもつながる可能性もあるため、無理のない体勢で交換しましょう。

① 立てる場合

手すりにつかまってもらい、立った姿勢で交換します。

② 便座や車いすに座ったまま前かがみになれる場合

手すりなどを持って、腰を左右に少し浮かせながら交換します。

③ 立つと転倒する危険がある場合

無理に立たせたり体を動かしたりせずに、車いすに座ったままでできる範囲の交換にとどめ、服を整えて汚れが目立たないようにします。

(3) 汚れを広げないコツ

① 大きめのビニール袋や吸水シート・ペットシートを先に敷いておく

交換を始める前に、足元の床や便座・車いすの座面に敷いておくことで、汚れが床や服に広がるのを防ぐことができます。

② 服をずらして汚れから離す

 交換中は、ズボンは膝下あたりまで下げ、上着はお腹あたりまで上げておきましょう。コートやマフラーはあらかじめ外しておくと安心です。必要に応じて、タオルや吸水シートを服の下に一枚かませると、汚れが服につきにくくなります。

③ 外したものはすぐに防臭袋に入れる

  防臭袋はあらかじめ口を開けて準備しておくとスムーズです。外したパッドやおむつは床などに置かず、そのまま内側にくるっと丸めて、すぐに袋に入れましょう。

 場合によっては、すぐに帰宅する判断をしてもかまいません。外出を途中で切り上げたとしても、それは決して失敗ではありません。「今日はここまでできた」…そう捉えることで、その経験は次の外出につながります。

4. まとめ

・外出の安心は、時間や目的を決めて「慌てないための準備」をしておくことで生まれます。

・外出時の持ち物は必要最低限で十分です。外出を経験しながら、自分たちにあった持ち物に整えていきましょう。

・短時間の外出から経験を重ねることで得られる「できた」という実感は、本人も介護する方にとっても自信につながります。

この記事を書いた人

看護師:山田かおり 経歴〉 看護師経験 32年(内分泌代謝・循環器内科病棟、外科混合病棟、高齢者施設で勤務) 看護教員養成研修 修了  認定看護師教育課程(認知症看護) 修了  医療安全管理者養成研修 修了  認定看護管理者制度 ファーストレベル・セカンドレベル教育課程 修了 〈講座〉  認知症ケアに関する講座 多数  未来をつくるkaigoカフェ 「つづけるカフェ」隔月開催(現在休止中)

ヤマダ カオリ

〈プロフィール〉
親に勧められ、自分が希望する心理学への道をあきらめ、看護学校に入学し、病院に就職する。周りの同期のように看護が楽しいと感じられず、私のしたいこととは違うと思い続け、「看護師は向いていない」と悩みながら3年間 病院で勤務後、退職する。事務職に転職しようとパソコンや簿記を学ぶが、25歳では事務職への転職は難しく、生活のために看護師に復帰する。

復帰後はマンネリ化した機能別業務に、再度「看護師は向いていない」と感じる日々が続いていた頃、関連病院で病床数増床のため看護師を募集していることを知り、心機一転すれば看護の楽しさがわかるのではと思い、異動を希望し、上京する。上京した病院で、自宅で最期を迎えたいと希望する患者や家族への退院指導の難しさと充実感を知り、新人教育担当として新人看護師が日々成長していく姿に励まされ、5S活動やQCサークル活動を通じて業務改善に手ごたえを感じるなど、看護師を続けたいと思えるようになった。それからは、自分の興味の赴くままに学びを深め、特に認知症に関する知識や技術を身につけ、「その人の行動の意味することは何か、生活歴を通して気づく看護の楽しさ」を伝えたいと思うようになった。
現在は、「看護が楽しい」と感じる仲間を増やしたくて、看護学校で看護教員をしている。

〈経歴〉
看護師経験 32年(内分泌代謝・循環器内科病棟、外科混合病棟、高齢者施設で勤務)
看護教員養成研修 修了
認定看護師教育課程(認知症看護) 修了
医療安全管理者養成研修 修了
認定看護管理者制度 ファーストレベル・セカンドレベル教育課程 修了

〈講座〉
認知症ケアに関する講座 多数
未来をつくるkaigoカフェ 「つづけるカフェ」隔月開催(現在休止中)

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