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膝が痛いとき、どこへ行けばいい?

膝が痛くなったとき、「まず何をすればいいのか分からない」そう感じる方は少なくありません。

病院に行くべきなのか。

注射は必要なのか。

このまま様子を見ても大丈夫なのか。

膝の痛みは、痛みそのもの以上に「この先どうすればいいのか」という不安を生みやすくします。

そこで今回は、膝の不調と向き合うときの基本として、

整形外科・リハビリ・整体やストレッチ(コンディショニング)それぞれの役割と、

医療ではどのような評価や治療が行われるのかを整理してみます。

まず大きく分けると、膝のケアにはそれぞれ次のような役割があります。

整形外科

骨や関節、靭帯などに病気や損傷がないかを評価し、必要な検査や治療方針を決める医療機関です。

リハビリ(理学療法)

医療機関で行われる治療の一つで、筋力や関節の動きの改善を通して機能回復を目指します。

整体/専門ストレッチ(コンディショニング)

医療の診断や治療とは役割が異なりますが、筋肉の状態や体の使い方、姿勢などに目を向けながら、体のバランスを整えるケアとして利用されることがあります。

膝の不調と向き合うときには、「どこか一つが正しい」というより、今の状態に応じて役割を理解することが大切です

この記事の目次

■整形外科ではどのようなことを行うのか

膝の痛みで整形外科を受診すると、まず行われるのが問診と触診です。

・いつから痛いのか

・どの動作で痛みが出るのか

・腫れや熱感があるか

こうした情報をもとに、痛みの性質や経過を確認します。

次に行われることが多いのがレントゲン検査です。

レントゲンでは骨の形や関節の隙間を確認し、変形性膝関節症などの所見があるかどうかを判断します。

ただし、レントゲンは骨の状態を確認する検査であり、筋肉や靭帯、半月板などの軟部組織の状態までは詳しく分かりません。症状や所見によっては、MRI検査が行われることもあります。

MRIでは半月板や靭帯など、関節内部の組織の状態を詳しく確認できます。膝をひねった後の痛みや、引っかかるような違和感がある場合などに選択されることが多い検査です。

医療で行われる主な治療

膝の治療としてよく行われるものの一つが関節注射です。

代表的なのはヒアルロン酸注射で、関節の動きを滑らかにし、痛みの軽減を目的として行われることがあります。

炎症が強い場合には、ステロイド注射が選択されることもあります。どの治療を行うかは、医師が状態を評価したうえで判断します。

また、膝が大きく腫れている場合には、関節の中にたまった液体を抜く「関節穿刺」が行われることもあります。これは状態を確認すると同時に、腫れや痛みを軽減する目的で行われます。

また、膝の状態によっては、リハビリテーション(理学療法)が行われることもあります。筋力や関節の動きを改善しながら、膝への負担を減らしていく治療です。

検査で異常が見つからないこともある

一方で、検査を行っても骨や半月板、靭帯に明確な異常が見つからない場合もあります。

こうしたケースでは、

・筋肉の状態

・体の使い方(動作のクセ)

・日常動作による負担

などが影響している場合もあります。

そのような場合、医療でのリハビリに加え、整体やストレッチなどのコンディショニングケアなどが選択肢として考えられることもあります。

整体やストレッチでは、筋肉や関節の動き、姿勢、身体のバランスなどに目を向けながら、膝に負担がかかりにくい状態を整えるサポートが行われます。

大切なのは「段階を知ること」

膝が痛くなったときに大切なのは、「どこが悪いのか」を一つに決めつけることではありません。

今の状態が

・医療機関で評価が必要な段階なのか

・炎症を落ち着かせる段階なのか

・体の使い方を見直す段階なのか

自分がどの段階にいるのかを整理することが大切です。流れを知っているだけでも、膝の痛みへの向き合い方は変わります。

不安に振り回されず、必要な選択を落ち着いて考えること。それが、膝と長く付き合っていくための大切な一歩になります。

痛みの特徴から考えるヒント

最後に、膝の状態を整理するときの一つの目安となる視点を紹介します。

これは診断ではありませんが、痛みの特徴を整理するヒントになることがあります。

例えば、

膝のお皿の下や周囲が、動き始めにズキッと痛む場合。

歩き始めや立ち上がりで出やすい痛みは、太ももの筋肉の状態や筋力の低下などが影響していることもあります。

また、膝の内側や外側にひっかかるような痛みや違和感がある場合。

体重をかけたときや、ひねる動作で強く感じるときは、関節内部の組織が関係している可能性も考えられます。

膝全体が腫れて重だるい、熱っぽい感じがある場合には、関節の中で炎症が起きていることもあるため、医療機関での評価が必要になるケースがあります。

ここで大切なのは、これらは決めないことです。

不調の場所や感覚を整理することで、今の膝が

・医療の評価が必要な段階なのか

・体のケアや動きの見直しが必要な段階なのか

その方向性を考える材料になります。

膝の不調は突然現れるようでいて、実は体からのサインの積み重ねであることも少なくありません。そのサインを整理し、必要なところに、必要な対応を選ぶ。それが、膝と長く付き合っていくための現実的で安心できる考え方です。

※本記事は一般的な情報の提供を目的としており、個別の症状については必ず医師にご相談ください。

■参考文献

日本整形外科学会 変形性膝関節症

厚生労働省 統合医療情報発信サイト 変形性関節症

この記事を書いた人

下倉 雄介 施術家歴 16年半以上

トレーナー実績 安田大サーカス団長(トライアスロン)、他

2009年4月、ファクトリージャパングループ(FJG)に新卒入社。

カラダファクトリー西新井店を経て、2011年8月、カラダストレッチブランド立ち上げ時に店長となり、その後、支部長として数々のストレッチサロンの運営・研修・開店業務を担当。2016年8月に一度FJGを退職。外部クリニックに勤務し開業に携わる。その後、膝専門クリニックでのケアを担当するなどフリーランスで活動。2021年6月、復職。

営業部エリアマネージャー、部長を経て、現在、社長室「カラダストレッチ」担当部長(現任)

カラダストレッチ

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