
最近、「着るだけで疲労回復」といったリカバリーウェアが注目を集めています。
仕事や家事、運動などで疲れを感じやすい現代において、手軽に取り入れられるセルフケアのひとつです。
一方で、「本当に効果があるのか?」「どんな仕組みなのか?」と疑問に感じる人も多くいらっしゃいます。
今回は、リカバリーウェアの基本的な仕組みや選び方のポイントについて解説していきます。
この記事の目次
1.疲を回復!リカバリーウェアってなに?
リカバリーウェアとは着ることで疲労回復をサポートするために作られた機能性の高い衣類のことで、「一般医療機器」に分類されます。
一般的に、リカバリーウェアに使われる生地には特殊な繊維や鉱石が使用され、体温を生地が吸収して跳ね返すことで血行を促進し疲労回復や筋肉のハリやコリの改善が期待できます。
温めることで緊張がほぐれると、体内の血液の巡りも自然と整っていきます。
巡りが整うことで、老廃物も流れやすくなり、身体が回復しやすい状態へと近づきます。
もともとは、スポーツ選手がトレーニングのあとのコンディションを整える目的で開発されましたが近年では、慢性的な疲れを取るために一般の人たち向けに開発されるようになりました。
2.リカバリーウェアってどんな仕組み?
リカバリーウェアの正式名称は、「家庭用遠赤外線血行促進用衣」と呼ばれています。
その仕組みは、大きく次の3つのステップに分けられます。
STEP1 肌から遠赤外線が放出される
遠赤外線は、温かさを持つ生物から放出されるエネルギーのひとつで体温として放出されています。
遠赤外線は、体の深部を温める作用があり体の表面から約4~5㎝内側まで効果があります。
STEP2 生地が遠赤外線を輻射する
体から出た遠赤外線を生地が取り込み、再び体へ戻します。
これを輻射(ふくしゃ)といいます。
体から放たれた遠赤外線を生地で包んで体の周りに巡らせているイメージです。
輻射の働きによって、体を冷やしにくい環境が整えられます。
STEP3 血行を促進させる
生地と体の間で、遠赤外線が巡り続けることで体が温まりやすくなり、血流が良くなります。
血液のめぐりが整うと、筋肉に必要な酸素や栄養が届きやすくなることで新陳代謝が盛んになり、老廃物が排泄され、疲労回復につながります。
また、体が温まることでリラックスしやすくなるため疲労回復を後押しする作用があります。
マイまくらマガジンより引用
3.リカバリーウェアの使い分け
「寝るときに着るもの」というイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。
睡眠は、体の疲れを回復させる大切な時間です。
就寝時に着用することで、回復しやすい状態へとサポートします。
就寝時に限らず、あらゆるシーンに取り入れることで無理なく日々の疲れをケアすることができます。
①着圧タイプ(コンプレッションタイプ)
着圧タイプは、体を適度に締め付けることで血流をサポートすることを目的とし主に活動的なシーンで使用されます。
・運動直後のリカバリー
運動後は、筋肉に負担がかかり、ハリやだるさを感じることがあります。
筋肉や血管にほどよく圧がかかることに加えて、リカバリーウェアの本来の特徴である保温効果で疲れた体をほぐす効果が期待できます。
・長時間の立ち仕事や移動
長時間の立ち仕事や同じ姿勢で移動すると、足のだるさやむくみを感じることがあります。
そんな場合は、適度な着圧によって体のめぐりをサポートするタイプが活用されます。
代表的なものでは、着圧ソックスや着圧レギンスなどが挙げられます。
・活動後のケアをしたいとき
家事や仕事といった日々の活動で、特にだるさを感じるとき着圧タイプは効果的です。
圧をかけることによって、老廃物を流れやすくし体調を整えやすくします。
②非着圧タイプ(リラックスタイプ)
締め付け感がなくゆったりと着れるのが特徴です。
就寝時や自宅でくつろぐ時など、長時間着用しても負担を感じず無理なく続けやすいタイプといえます。
着圧が運動後のコンディション調整に向いているのに対し、リラックスタイプは回復しやすい環境を整えることを目的として取り入れやすいのが特徴です。
リラックスタイプは次のようなシーンで活用されています。
・寝ているときに疲労ケアをしたい
就寝時やくつろいでいるときに、体を温めて巡りを良くすることで疲れを改善するサポートが可能になります。
・着心地の良さを重視したい
リラックスタイプは伸びがよく、なめらかな生地を使用しています。
着圧が苦手な場合はリラックスタイプを使用する人も多くいます。
・日常のケアに取り入れたい
普段から着用することで、血液の巡りが良くなり疲れを溜めにくい体づくりのサポートが可能になります。
4.自分にあったリカバリーウェアの選び方
最近では、さまざまなメーカーから製品が販売されていて素材や機能、価格帯も幅広くなっています。
だからこそ大切なのは、自分に合っているかという視点で選ぶことです。
✓素材と機能性で選ぶ
製品によって使用されている素材や加工方法に違いがあります。
遠赤外線を活用するタイプでは、鉱石やセラミックなどを繊維に練りこんだものや、生地面に加工を施した製品があります。
一般的に、繊維に成分を練りこんだタイプは洗濯を繰り返しても機能が維持されやすく使いやすいとされています。
一方で、加工タイプは柔らかく軽い着心地ではあるけれど効果の持続はやや短いとされています。
✓サイズ感は「ゆとり」を意識する
リラックスタイプは、ゆったり着られるサイズ感の方が体への負担が少なく快適に使いやすいと言われています。
一方、着圧タイプでは適度にフィットするサイズを選ぶことがポイントです。
購入前にサイズを確認し、自分の身体に合ったものを選ぶことが基本です。
✓一般医療機器の表示を確認する
リカバリーウェアは、一般医療機器として届け出されています。
届け出のない製品は、リラックスウェアに近い場合が多いため注意が必要です。
疲労効果を期待して選びたい場合は、表示があるか確認しておくことをおすすめします。
✓価格とコストパフォーマンスで考える
価格帯にも幅があり、手頃なものから高価格帯のものまでさまざまです。
高価なものが、必ずしも自分自身に合うとは限りません。
まずは、無理なく続けられる価格帯から試すのもひとつの方法です。
✓お手入れのしやすさと耐久性も重要
日常的に使うものだからこそ、お手入れのしやすさも大切なポイントです。
洗濯機で洗える製品は多いものの、柔軟剤や漂白剤を避けるなど製品ごとに注意点がある場合もあります。
購入前に、洗濯表示や取り扱い方法を確認しておくのもポイントのひとつです。
5.おわりに
私もリカバリーウェアを使用しています。
慢性的な肩こりと肩甲骨周囲の痛みに悩まされていましたが、リカバリーウェアを着用してからあまり肩こりを感じることが少なくなったと感じています。
日々のセルフケアに、着たまま疲労回復できるリカバリーウェアを取り入れてみるのもいいのではないでしょうか。
引用参考文献
①SIXPAD リカバリーウェアとは?
②リカバリーウェアのおすすめランキング!選び方と疲労回復効果
③リカバリーウェアは上だけでも効果はある?効果を高める着方
④マイまくらマガジン
この記事を書いた人
大竹 加代子
大阪在住。身内の死をきっかけに、よりよい生き方を社会に広めたいと思い看護師となる。
整形外科・外科・脳外科・内科・循環器の急性期病棟を経て、回復期リハビリテーション病棟・地域包括ケア病棟へ勤務・現在に至る。
現役看護師として医療に携わる一方、こころの健康が身体の健康に及ぼす影響を実感し、こころと身体の健康を取り扱う看護師Wellnessナースとしてメンタルケア・認知科学の学びをすすめながら、適応障害の人のための電話相談やセミナー開催に向け取り組んでいる。
《経歴》
看護師歴25年
プロコミュニケーター
NLPマスタープラクティショナー
一般社団法人 日本ナースオーブ所属 Wellnessナース
保険外訪問看護 看取り対話師
《執筆》
株式会社 ELAN 様
看護師が解説!高齢者の骨折予防
看護師監修 介護側の食事指導
note 女性の適応障害に適応するブログ
《講座》
Wellnessチャートで賢くやせる/ウェルネス講座