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介護初心者でも安心!ラクにできる!介護用おむつのあて方

雪, 空気 が含まれている画像

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おむつのあて方は少しのコツを知るだけで漏れなどのトラブルが減り、介助の負担も軽くなります。介護は毎日続いていくものですから、うまくいかない時があっても当然。まずは一緒に基本を押さえていきましょう。

この記事の目次

1. 初心者がつまずきやすいポイント~コツを知るとラクになる~

 介護初心者にとって、おむつのあて方が「ちゃんとできているのかな…」、「これで合っているの?」と不安になる場面が多いかもしれません。周りの介護初心者の方にどのようなことが不安か聞いてみました。

・おむつの向きや前後を間違えてしまう

・ギャザーをうまく立てられず、漏れてしまう

・テープをきつく締めた方がよいのか、緩くした方がよいのか悩む

・おむつをあてるために本人を動かすのに力が必要で、腰が痛い

このような不安を感じる方もあて方のコツを知ると、安心して介護に取り組めるようになり、次のような良い変化を感じられるようになるのではないでしょうか。

① 漏れや汚れが減り、後片づけの負担が少なくなる

おむつの位置やギャザーを正しく整えると、尿や便がもれにくくなります。その結果、服やシーツを洗う回数が減り、夜間の交換回数も少なくなるため、介護する方の疲労が軽くなります。

② 肌トラブルを防ぎ、ケアがスムーズになる

おむつがゆるい・きつい・ねじれていると、皮膚に湿気や摩擦が生じ、かぶれや褥瘡(床ずれ)の原因になります。コツがわかると、肌が清潔に保たれ、本人も快適に過ごせます。結果として、介護の負担が減ります。

 介助する人のからだへの負担が軽くなる

あて方の手順を知ると、無理な姿勢や力任せの動作を避けられます。そうすると、腰痛予防にもつながり、毎日の介護がラクになります。

2. 準備がうまくいけば8割成功

 実は、おむつをあてる前の準備がとても大切です。慌てて行うよりも、必要なものを揃え環境を整えてから行う方が、失敗はぐんと減ります。準備ができていれば、交換中もスムーズに動け、本人にも介護する方にも安心感が生まれます。

① 必要な物をまとめておく

  おむつ交換の途中で「あれがない!」となると、本人にも介助者にも負担がかかります。

おむつ・パッド・おしり拭き・使い捨て手袋・防水シート・ゴミ袋・清潔なタオルなどを、手の届く範囲に準備しましょう。

あらかじめセットを一まとめにしておくと、慌てずスムーズに交換できます。

 ② パッドの向き・ギャザーの確認など

  交換前に、おむつとパッドの前後や表裏を確認します。

ギャザーが内側に折れていると漏れの原因になりますので、きちんと立てておきましょう。このひと手間で、交換後の漏れやムレを防ぎ、肌トラブルも減らせます。

③ 室温・プライバシー・声かけ

  おむつ交換は体を露出するケアです。

室温が低いと体が冷えて、本人が不快に感じます。室温は20~25℃程度を目安に、部屋を暖めておきましょう。

また、部屋の入り口をきちんと閉めてプライバシーを守り、「今からおむつを替えますね」、「少し体を動かしますね」など手順を優しく声をかけながら行うと何をするかが分かって、安心できます。

 ④ 介護する方の姿勢と無理のない姿勢づくり

  おむつ交換は前かがみの姿勢が続くと腰を痛めやすいケアです。

ベッドの高さを自分の腰の位置に合わせ、体をひねらずに動かせるように立ち位置を工夫しましょう。また、「持ち上げる」よりも、からだの「回転」を利用する動作を意識すると、介護する方のからだへの負担が軽くなります。

詳しくは、5. 介護する人をラクにする!からだの使い方のコツを読んでください。

 このように準備をして行うと慌てず、丁寧におむつ交換をすることができます。

おむつ交換のコツは「焦らず、ゆっくり、声をかけながら」です。

3. ラクにできる!おむつのあて方のコツ

 コツを知ることで、おむつ交換はラクになります。ここでは主にテープ式紙おむつのあて方を紹介します。

1) おむつのギャザーを立てる

おむつの前後を持ち、2~3回優しく伸ばして、左右の横漏れ防止ギャザーを立てます。ギャザーを立てることで、体にフィットしやくすなり漏れ防止になります。

 これは、パンツ型おむつの場合も同様です。

2) 内側にパッドを入れる場合は、外側のおむつのギャザーの中に収める

  おむつのギャザーを立てた後、パッドをおむつの中央に位置するように置きます。

  その時、パッドはおむつのギャザーの内側に収めてください。おむつの漏れ防止ギャザーに重なるともれやすくなります。また、パッド自体にギャザーがついているものはそのギャザーもしっかり立てておきましょう。

3) パッドは何枚も重ねない

  漏れを気にして、何枚も重ねて対応される方がいらっしゃいます。重ねると隙間ができたり、蒸れやすくなったりして、かえって漏れやおむつトラブルの原因になります。

 漏れが起きる理由は、ギャザーが立ててなかったり、尿量とパッドの吸収量が合っていなかったりすることが多いです。

 1つのおむつに1つのパッドを使用することが基本です。

4) 背骨とおむつの中央線が一直線になるようにそろえる

 最近のおむつには中央に目安ラインが入っているものが多くあります。もしなければ、おむつを半分に折っておむつの中央の目安をつくってください。

 おむつの中央線が背骨に沿って当たっていると、フィット感がよくなり、漏れも減ります。

 パッドもおむつの中央線に合わせてまっすぐ重ねます。

  

5) お腹は楽に、足回りはすっきりとなるようにテープをとめる

 テープをきつく締めると、お腹が窮屈で呼吸しづらく、股関節が自由に動かしづらくなります。

 そのため、図のようにまず先に下のテープ、次に上のテープを交差するように止めると、お腹と足回りにフィットするようになります。ダイアグラム が含まれている画像

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 そして、最後に足回りのギャザーを指で外側に出すと、漏れが防げます。

※おむつのあて方のコツを文章で説明してきましたが、動きや手順が伝わりにくい部分があるかと思います。実際の手の動きや体の位置関係は、動画で見るとより理解が深まります。

おむつメーカー各社が分かりやすい手順動画を公開していますので、ぜひ参考にしてみてください。

4. 介護する人をラクにする!からだの使い方のコツ

 介護する方にいちばん多いからだのトラブルは腰の痛みです。いくつかの体の使い方のコツを知ると、安全に介助ができるようになります。

1) ベッドの高さを調整する

自分で動ける方はベッドの高さをベッドに腰かけて立ち上がりやすいように低くしていると思います。ベッドの高さが低いままおむつ交換をすると、前かがみになって腰を痛めます。そこで、おむつ交換をする前に、自分の腰の高さを目安にベッドの高さを調整する習慣をつけると、腰の負担はずいぶん軽くなります。

  布団の上やベッドの高さが変えられない場合は、自分の膝の高さと相手のからだの位置をそろえるようにしてください。片膝を立てたり(膝の下にクッションやタオルを敷くと膝の負担が軽くなります)、ベッドに片足ついたりして、自分の姿勢を低くして腰を守りましょう。

2) 持ち上げない

  介護は力仕事ではありません。相手のからだを持ち上げようとすると、自分の腰や腕に負担がかかります。

相手のからだを動かす時のポイントは「持ち上げない・からだを回転させる(転がせる)・すべらせる」こと、介護する方のポイントは「持ち上げない・ひねらない・無理をしない」ことです。

3) 力よりも「てこの原理」を使う

  てこの原理とは、「支点・力点・作用点」を使って小さな力で大きなものを動かすしくみです。

例) 相手のからだを横向きにしたい時

① ベッドに自分の膝をしっかり押し当てて、体を安定させます(支点)。

② 自分から見て遠い側の肩や腰に手を添えて支えます(力点)

③ 腕の力で手前に向けるのではなく、自分の体をゆっくり下へ沈めるようにすると、その動きに合わせて相手の体は自然と横向きになります(作用点)。

このような流れで行うと、手の力ではなく、少ない力でスムーズに動かせます。

5. まとめ

・おむつ交換を始める前に、まずは必要なものをそろえて室温やプライバシーを整えてから、やさしく声をかけながら行うことで、落ち着いて介助することができます。

・おむつをうまくあてるコツは、おむつの中央を背骨に合わせ、ギャザーをしっかり立てるなどの基本を丁寧に行うことです。テープを締めすぎず、最後に足回りを整えることで、漏れや肌トラブルを減らすことができます。

・ベッドの高さを変えたり、持ち上げずに回転させるように動かしたりしながら、無理をせず、自分のからだを守って介護を続けていきましょう。


この記事を書いた人

看護師:山田かおり 経歴〉 看護師経験 32年(内分泌代謝・循環器内科病棟、外科混合病棟、高齢者施設で勤務) 看護教員養成研修 修了  認定看護師教育課程(認知症看護) 修了  医療安全管理者養成研修 修了  認定看護管理者制度 ファーストレベル・セカンドレベル教育課程 修了 〈講座〉  認知症ケアに関する講座 多数  未来をつくるkaigoカフェ 「つづけるカフェ」隔月開催(現在休止中)

ヤマダ カオリ

〈プロフィール〉
親に勧められ、自分が希望する心理学への道をあきらめ、看護学校に入学し、病院に就職する。周りの同期のように看護が楽しいと感じられず、私のしたいこととは違うと思い続け、「看護師は向いていない」と悩みながら3年間 病院で勤務後、退職する。事務職に転職しようとパソコンや簿記を学ぶが、25歳では事務職への転職は難しく、生活のために看護師に復帰する。

復帰後はマンネリ化した機能別業務に、再度「看護師は向いていない」と感じる日々が続いていた頃、関連病院で病床数増床のため看護師を募集していることを知り、心機一転すれば看護の楽しさがわかるのではと思い、異動を希望し、上京する。上京した病院で、自宅で最期を迎えたいと希望する患者や家族への退院指導の難しさと充実感を知り、新人教育担当として新人看護師が日々成長していく姿に励まされ、5S活動やQCサークル活動を通じて業務改善に手ごたえを感じるなど、看護師を続けたいと思えるようになった。それからは、自分の興味の赴くままに学びを深め、特に認知症に関する知識や技術を身につけ、「その人の行動の意味することは何か、生活歴を通して気づく看護の楽しさ」を伝えたいと思うようになった。
現在は、「看護が楽しい」と感じる仲間を増やしたくて、看護学校で看護教員をしている。

〈経歴〉
看護師経験 32年(内分泌代謝・循環器内科病棟、外科混合病棟、高齢者施設で勤務)
看護教員養成研修 修了
認定看護師教育課程(認知症看護) 修了
医療安全管理者養成研修 修了
認定看護管理者制度 ファーストレベル・セカンドレベル教育課程 修了

〈講座〉
認知症ケアに関する講座 多数
未来をつくるkaigoカフェ 「つづけるカフェ」隔月開催(現在休止中)

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