目次

➄日焼け対策/肌を守るための5つの方法

年齢を重ねるごとに気になるお肌のたるみやくすみ。その一番の原因は紫外線だといわれています。紫外線は夏場だけ予防すればよいと思われがちですが実はそうではありません。

間違った認識が思わぬ肌トラブルにつながらないよう、今回は紫外線の知識と日焼け対策の方法をお伝えします。

正しい日焼け対策で大切なお肌を守っていきましょう。

この記事の目次

1.紫外線を知ろう!

まず、日焼け対策の前に紫外線とは何かを知りましょう。

①紫外線とは何か?

紫外線は日光の中に含まれている電磁波の一種で、波長の長さによって『UV-A』『UV-B』『UV-C』の3つに分けられます。

波長の短い100~280nmの範囲であれば紫外線は大気層に吸収され地表に届くことはありません。

しかし280以上の紫外線UV-AとUV-Bは日焼けの原因になります。


また、紫外線は直射光だけではなく、反射光や散乱光があります。反射光はコンクリートなど、周囲のものに光が反射して届く『照り返し』です。

散乱光は太陽光が空気中に含まれる分子や粒子に当たって分散している光のことです。

私たちは曇りでも日陰にいても、反射や散乱によってあらゆる方向から紫外線を浴びていることになります。


②紫外線が多い時期は?

気象庁が観測している茨城県つくば市の2024年日最大UVインデックス年間グラフによると紫外線が多い時期は7月、8月です。春先の4月、5月から徐々に紫外線が多くなり、9月になると少なくなります。

このグラフからもわかるように、天候に関係なく紫外線は年中降り注いでいます。

続いて紫外線の多い時間帯をみていきましょう。

③紫外線の多い時間帯

同じく、つくば市の7月8月のUVインデックスの累年平均を参照します。

 

このグラフから紫外線がもっとも強い時間帯は午前11時から午後1時だというのがわかります。曇りや雨の日の紫外線量はどうでしょう。

④曇りや雨の日の紫外線量

雲りの時は晴れの時に比べると紫外線の量は6割になります。雨の日は晴れの時と比べると3割に減少しますが、雨上がりに晴れていると反射光や散乱光の影響で、日焼けをする場合があります。

日焼けを予防するためには天候に関わらず日焼け対策を意識する必要があるということですね。

➄紫外線による肌への影響

紫外線UV-Aは曇り空の時や窓ガラス越しでも通過します。皮膚の真皮層まで届くので、シミやしわ、たるみといった光老化の原因になってしまいます。

UV-Bは主に皮膚の表皮層に作用します。紫外線を浴びて数時間すると赤くなり、炎症反応を起こしていきます。

この炎症反応の繰り返しが光老化の原因です。ただし、紫外線による皮膚への影響は肌の色やもともと持っているメラニン色素の量によって違います。


それでは、紫外線とは何かを知ったところで、日焼け対策について5つお伝えします。

2.日焼け対策➀~⓹

①日焼け止めを塗る

紫外線による反射光や散乱光を避ける方法は日焼け止めによる対策です。

日止め止めには以下の2つの種類があります。


2つの特徴を知ったうえで目的に合った日焼け止めを選びましょう

日焼け止めを選ぶポイントは以下の3つです。

⑴SPF・PA値

SPF・PAは紫外線防止効果の指標で、UVBに効果のあるのがSPFです。一方、UVAを防ぐのがPAで「+」で表示されます。「+」の数が増えるほど効果は高まります。日常の日焼け対策にはSPFは15以上PAは+以上のものが効果があります。

⑵使いやすさ

体に塗る時は伸びの良いローションタイプがお勧めです。化粧下地として併用する場合はミルクやクリームタイプが適しています。

⑶塗り方

少し厚塗りくらいがちょうどよいです。汗でぬれた時は、こまめに塗り直しましょう。

②帽子や日傘の活用

紫外線の反射や散乱を避けるには日焼け止めが効果的ですが、そのうえで対策するなら7センチ以上つばのある帽子や紫外線対策がされた日傘を使用すると効果が増します。

日傘は女性がさすというイメージでしたが紫外線が強く降り注ぐ近年は男性用、子ども用と様々デザインやサイズの日傘が販売されています。日傘は全身を守る大きめのサイズがお勧めです。

紫外線対策用のアームカバーやマスクも販売されていますので有効活用すると良いでしょう。

③サングラスの活用

紫外線は目に浴びると主に角膜(目の黒い部分)で吸収されますが、吸収しきれなかった紫外線は目の奥の方に入り水晶体や網膜など視力に影響を及ぼしていきます。

夏に海や山に出かけた後、目が充血する程度であれば時間の経過とともに治まりますが、海水や雪の反射光を長時間浴びた目は角膜に炎症を起こすことがあります。


『白内障』『翼状片』『瞼裂斑』はいずれも紫外線による慢性的な目の病気といわれています。

視力に影響すると生活に支障が出てきますので、サングラスを活用して目の日焼けを予防していきましょう。

色の濃いサングラスは瞳孔が開き、より紫外線が吸収しやすくなります。紫外線予防のサングラスを購入する際はレンズの濃さ『紫外線透過率』を確認するようにしましょう。

また、レンズの隙間から入って来る紫外線を予防するデザインのサングラスや紫外線カットされたトコンタクトレンズがあります。目の状態に合わせて使い分けると良いですね。


④食べる対策

肌は新陳代謝を繰り返し、生まれ変わっています。皮膚の血行を促し正常にターンオーバーすることができればメラニン色素の生成を抑えて日焼けによるシミやくすみを予防することができます。

肌の新陳代謝を活発にする食材としてビタミンA・C・Eの含まれた食材、カロテン、ポリフェノールなどの抗酸化作用のある食材を積極的に摂るようにしましょう。

➄外出を控える

紫外線の強い時間帯は午前11時から午後1時ですから外出する時はこの時間帯を避けるのが無難です。どうしても必要な用事以外はこの時間帯を避けるのがお肌にとって一番ベストな対策でしょう。

3.日焼けした場合の対処法

もしも日焼けをしてしまった場合は肌にダメージを与えないように、以下のケアを行うとダメージを防ぐことができます。

①日焼けした部分を冷やす

日焼けは熱傷と同じ状態です。冷やすことで赤みや痛みを緩和することができます。日焼けした箇所に冷水をかける、保冷剤を当てて冷やすなど、まずは火照った肌を冷やすことを行います。

あまり冷やし過ぎると血液の循環が悪くなるため、火照りが治まってきたら冷却はやめるようにします。

②十分に保湿をする

日焼けした肌は水分を失い、乾燥した状態です。放っておくとシミやしわ、くすみ等肌トラブルの原因になります。刺激の少ない化粧水で十分に保湿し肌に潤いを与えるようにしましょう。

また、日焼けした肌は防衛反応としてメラニン色素が生成されます。

メラニン色素が過剰に生成されると新陳代謝が追い付かずにシミやくすみを引き起こしてしまうため、美白成分の入った化粧品が有効です。

4.紫外線を味方に!

紫外線は肌にダメージを受けるという印象が強いですが、紫外線は皮膚から吸収して

コレステロールを材料にビタミンⅮを生成します。ビタミンⅮは免疫力を高めて骨格や皮膚の健康に役立つ栄養素なので日に当たることも必要です。

紫外線は一日15~20分日光に当たると効果的だといわれています。日焼け止めを塗ると日光に当たってもビタミンⅮは生成しませんから、紫外線の強い時間や目からの吸収を避けながら適度に紫外線を浴びましょう。

引用/参考資料

気象庁

紫外線とは

『日最大UVインデックス(観測値)の年間推移グラフ』

つくば市7月8月引用   

ナーススペース紫外線よ日焼け対策

JMEC はじめての美容液

5.まとめ

日焼けを予防するためには、紫外線の強い時間帯を避ける・日焼け対策の製品を使用する・内面から皮膚トラブルを予防する、これらを実践することで紫外線を有効活用しながら肌を守ることができます。

今回お伝えしたことを実践し、内側と外側から大切なお肌を守っていきましょう。


この記事を書いた人

福井三賀子 <プロフィール> 小児内科、外科、整形外科の外来と病棟勤務で看護の基本を学ぶ。 同病院の夜間救急ではアルコール中毒、火傷、外傷性ショックや吐血、脳疾患など多くの救急医療を経験。 結婚後は介護保険サービス事業所で勤務しながらケアマネジャーの資格を取得。6年間在宅支援をするなかで、利用者の緊急事態に家族の立ち場で関わる。 在宅支援をしている時に、介護者である娘や妻の介護によるストレスが社会的な問題に発展していることに気づき、心の仕組みついて学びを深めると同時に更年期の女性について探求を始める。 現在は施設看護師として入居者の健康維持に努めながら50代女性対象の執筆活動やお話会、講座を開講している。 <経歴> 看護師経験20年。 外来、病棟(小児・内科・外科・整形・救急外来) 介護保険(デイサービス・訪問入浴・訪問看護・老人保健施設・特別養護老人ホーム) 介護支援専門員6年 <資格> 看護師/NLPマスタープロテクショナー/プロコミニュケーター <活動> 講座「更年期は黄金期」 ブログ「幸せな更年期への道のり」 メルマガ「50代女性が自律するためのブログ」 スタンドFMラジオ「幸せな更年期への道のり」

福井三賀子

<プロフィール>
小児内科、外科、整形外科の外来と病棟勤務で看護の基本を学ぶ。
同病院の夜間救急ではアルコール中毒、火傷、外傷性ショックや吐血、脳疾患など多くの救急医療を経験。

結婚後は介護保険サービス事業所で勤務しながらケアマネジャーの資格を取得。6年間在宅支援をするなかで、利用者の緊急事態に家族の立ち場で関わる。

在宅支援をしている時に、介護者である娘や妻の介護によるストレスが社会的な問題に発展していることに気づき、心の仕組みついて学びを深めると同時に更年期の女性について探求を始める。
現在は施設看護師として入居者の健康維持に努めながら50代女性対象の執筆活動やお話会、講座を開講している。

<経歴>
看護師経験20年。
外来、病棟(小児・内科・外科・整形・救急外来)
介護保険(デイサービス・訪問入浴・訪問看護・老人保健施設・特別養護老人ホーム)
介護支援専門員6年

<資格>
看護師/NLPマスタープロテクショナー/プロコミニュケーター

<活動>
講座「更年期は黄金期」
ブログ「幸せな更年期への道のり」
メルマガ「50代女性が自律するためのブログ」
スタンドFMラジオ「幸せな更年期への道のり」
動画配信YouTube「看護師mikakoの更年期チャンネル」

よろしければシェアをお願いします
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
この記事の目次