家にいても休まらない、疲れがとれない、家が心地よくない…
こんな悩みを持ったことはありませんか?
もしかしたら、住まいが乱れていることが原因かもしれません。
「部屋の乱れは心の乱れ」という言葉があるように、住まい環境と心は深く関係します。
今日のあなたの住まい環境はいかがでしょうか?
このコラムでは、住まいと心の関係性についてご説明します。
この記事の目次
1. 乱れた住まいが与える悪影響
なぜ乱れた住まいが人体に悪影響を及ぼすのでしょうか。
その答えは、ストレスが原因です。
どのように人体に悪影響を及ぼすのか、代表的なものをご紹介します。
①散らかった住まいは脳を疲れさせる
散らかった住まいで過ごすと、見たものを無意識に脳が処理をしようとして疲れやすくなります。
例えば、昨日飲んだペットボトル、整理されていない本や書類、畳まず放置した衣類などがリビングにあるとします。
元あった場所に片づけないとな、あの書類早く記入しなきゃ、あの服シワシワになっているかもなど、頭の中で考えてしまいます。
長年そのような環境で過ごしていると、無意識のうちに脳内で処理しきれない情報が蓄積され、疲れもたまっていきます。
本来リラックスする場所である住まいが、逆に疲れを溜めてしまう場所になりえるということです。
②物が多い住まいは脳に負担をかける
ショッピングに出かけていると目が疲れるという経験はありませんか?
これは視界にたくさんの物が見えることが原因と考えられています。
目から入る情報量が多ければ多いほど、脳や目に負担をかけ疲労感という形で症状が出現します。
住まいでも物が多い環境だと、脳や目に負担をかけてしまいます。
脳が疲れていると集中力は低下し、生産性も低下します。
仕事や家事の効率が悪くなり、日常生活に支障をきたし、さらなるストレスが生まれ、悪循環になりかねない状況になります。
物が多いと散らかる要因にもなるため、前述した通り脳に疲労を溜めることに繋がります
③乱れた住まいは心を乱す
住まいが乱れていると、感情のコントロールがうまくいかず、気持ちが落ち着きにくくイライラしやすくなります。
脳の疲労や負担があることで、心の余裕が少なくなり、通常であれば受け止められることでも過剰に反応してしまいます。
また、「片付けができない自分」と常に向き合うことになるため、自己肯定感が下がりやすくなってしまいます。
乱れた住まいを見るたびに、無意識のうちに自分自身を責めたり、罪悪感が募ったりと精神衛生上よくない考えに傾くことがあります。
2. 住まいを整えることで心が健康になるメカニズム
少し高級なホテルや旅館では、宿泊以外にもその空間を味わう楽しみがあります。
景色のいいところ、綺麗な木目のフローリング、いい香りのするリビングなどで過ごす時間も楽しみの一つです。
みなさんも、ご経験はないでしょうか?
住まいが整っているとどのようなメカニズムで心が健康になるのか、2点お伝えします。
①綺麗なものをみるとドーパミンが分泌される
ドーパミンとは、快感や幸福感をもたらす神経伝達物質のことです。
美しいものや綺麗なものをみると、脳が刺激され、分泌されると言われています。
整理整頓できている住まいだと、ドーパミンが分泌されやすくなります。
反対に住まいが乱れている、散らかっていると脳の神経伝達物質のバランスも乱れ、ドーパミンが分泌されにくくなります。
ドーパミンが分泌されることで脳も心も安定することができます。
②綺麗を保つとセロトニンが分泌される
住まいを綺麗に保つためには、掃除をすることが必要となります。
掃除の一つである掃除機がけの動作は、リズム運動の一種とされています。
ほかにも雑巾拭き、お風呂掃除なども一定のリズムで体を動かします。
このリズム運動は、幸せホルモンであるセロトニンの分泌を促すことができます。
セロトニンは感情や気分の安定、自律神経の調整などの役割があり、心と体のバランスを整える重要な役割を果たしています。
掃除をしていると心が落ち着くと言われているのは、このセロトニンが分泌されているからともいわれています。
住まいを整えるという行動で脳や体が健康になり、整った住まいで過ごすことで心が健康になります。
3. 住まいを整えるための1日5分の健康法
ここまでで住まいを整えることが、心が健康になる秘訣であることをお伝えしてきました。
では、具体的に何をすればよいのでしょうか。
今回は、今日からできる1日5分の健康法をご紹介します。
①玄関に出しっぱなしの靴を片付ける
玄関は住まいの「顔」と言われるように、家に入った時の気分に大きな影響を与える重要な空間です。
つい出しっぱなしにしている靴を片付けると、玄関がすっきりした空間となり心がホッと休まりやすくなります。
また、外出時や帰宅時にもたつくことも少なくなり、日常のストレスを軽減することができます。
②寝室を整える
家の中で一番長くいる部屋は寝室です。
寝室を整えることで睡眠の質が変わります。
睡眠は脳と身体の疲労を根本からリセットでき、翌朝のパフォーマンスを最大限引き出すために必要不可欠です。
起きたままの状態ではなく布団を整えてみたり、シーツを洗濯済みのものに交換したりするとよいでしょう。
③鏡や窓ガラスの汚れを拭き取る
鏡や窓ガラスは自身が写って見えます。
綺麗にしておくことで、写っている自分自身の印象も良い方向に変わります。
クリアにしておくことで、毎日の身支度などがスムーズに行えますのでストレスの軽減につながります。
鏡や窓ガラスは面積が広いので目につきやすく、汚れがついていないと部屋全体が綺麗な印象を持つことができます。
指紋や水垢、蜘蛛の巣、ホコリなどをティッシュでサッと拭き取ってみましょう。
ほかにも、テーブルやソファなどの家具を拭く、引き出しの中を整理整頓する、資源ごみをまとめるなどできることはいろいろあると思います。
1日5分、まずは1週間やってみましょう。
積み重ねることで、少しずつ汚れも取れやすくなり掃除や整理整頓が楽になります。
オススメは「ついでに」やる、「ながらで」やるです。
2階にいくついでに階段のゴミを拾う、歯磨きしながら洗面台の鏡を拭くなど、です。
できることから住まいを整えるアクションを起こしてみましょう。
4. まとめ
このコラムでは
✓ 乱れた住まいが与える悪影響
✓ 住まいを整えることで心が健康になるメカニズム
✓ 住まいを整えるための1日5分の健康法
についてお伝えしました。
住まいを整えたいという気持ちはあるものの、自力では難しい場合があるかもしれません。
その場合は、人に助けを求めることも大切です。
ご家族や友人といった身内の方から、家事代行サービスの利用や整理収納アドバイザーへの相談など方法はいくつもあります。
一人で悩みを抱え込まず、ご自身のペースで住まいを整えられるとなおよいです。
このコラムに出会ったことをきっかけに、住まいを整えるための行動が一つでも起こせますように。
<参考>
公立共済メンタルヘルスサイト ここりんく 自分の周りを整えよう~整理整頓の効果~
朝日新聞 整理整頓が出来る子は伸びる! 脳内科医が説く「片づけ脳」の育て方
GLOBERIDE あなたが「美」を感じるものは何?人生の幸福感を高める美的探究心とは
この記事を書いた人
冨永美紀
母親の入院で関わった看護師に心を打たれ、看護師資格を取得。
看護師の現場で、臨場の場に立ち会うことで『生死』について興味が沸く。
恩師の紹介でお寺とのご縁が結ばれ、2020年から密教塾生となり修行の世界へ。
現在は仕事と修行を両立するため岐阜県へ移住し、夫と犬2匹と自然豊かな場所で暮らす。
<経歴>
看護師歴10年
・腎臓内科、糖尿病内科、内分泌科病棟
・救急救命センター
・自由診療のクリニック
・コールセンター
・訪問看護ステーション
・家事代行業