「おむつ交換のあと、腰まわりが重だるく感じる…」
「移乗介助のたびに、腰への負担が気になる…」
介護など、前かがみや方向転換などの動作が続くと、腰まわりへ負担がかかりやすい場面があります。
整体師として介護職の方々と関わる中で、腰への負担が生じやすい要因のひとつとして、「上半身だけで体をひねる動作」が見られることがあります。
今回は、方向転換や移動時に役立つ、「体幹と足を連動させる動き方」の工夫についてお伝えします。
この記事の目次
腰は、「ひねる」動作が負担につながりやすい
介護の現場では、「足の位置を変えずに、上半身だけを動かして方向転換する」場面が見られることがあります。
腰椎(腰の骨)は、前後方向の動きには対応しやすい一方で、強いひねり動作が繰り返されると、腰まわりへ負担がかかりやすいとされています。
また、体をひねった状態で荷重が加わることで、椎間板(背骨のクッション部分)や周辺組織に負荷が集中しやすくなる場合があります。
方向転換を行う際は、腰だけで動こうとするのではなく、「股関節」や「足首」を使いながら、足の向きと体の向きをそろえて動くことで、腰への負担を分散しやすくなる場合があります。
【ポイント】「おへそとつま先を同じ向きに」
常に「おへそ」と「つま先」をセットで動かす
方向を変えるときは、上半身だけを先に動かすのではなく、行きたい方向へ先に足のつま先を向けることを意識してみましょう。
足踏みをするように小さくステップを踏みながら体の向きを変えることで、腰まわりへの負担が生じにくくなる場合があります。
〇上半身だけをひねらない
〇つま先と体の向きをそろえる
〇小さなステップで方向転換する
のこうした動作の積み重ねが、腰まわりの負担をケアします。
■ 自分の体を大切にすること
介護は、自分自身の体を使いながら行う仕事です。
日々の介助動作の中で、体への負担を意識しながら動き方を工夫していくことは、長く働き続けるためにも大切な視点のひとつです。
「おへそとつま先を同じ向きにそろえる」
そんな小さな意識の積み重ねが、腰まわりへの負担を減らす一助になる場合があります。
無理に腰だけで動かず、足や股関節を使って方向を変えることを、ぜひ日々の中で試してみてください。
なお、すでに腰に痛みや強い違和感がある場合は、無理をせず、必要に応じて医療機関などの専門家へご相談ください。
※参考
厚生労働省「介護現場での腰痛予防対策(PDF)
おうちでカラダファクトリー
筆者紹介
町村 勇樹(まちむら ゆうき)
整体×骨盤 カラダファクトリー
(株式会社ファクトリージャパングループ所属)
整体師歴17年以上。
技術研修・店舗運営・動画発信など多方面で活動。
技術コンテスト複数回受賞。
FJG技術ランク:エグゼクティブボディトレーナー。
鹿児島県・与論島出身。大阪リゾート&スポーツ専門学校卒業。
2008年4月、新卒で株式会社ファクトリージャパングループ入社。
カラダファクトリー川崎店・本厚木店ほか、複数店舗で店長を歴任。
ファクトリージャパングループ主催の全社技術コンテスト
「匠の技コンテスト」にて、施術家トップMVPを複数回受賞し殿堂入り。
現在は人事部に所属し、主に講師活動(若手育成)および採用を担当。