入院は突然やってくる!日ごろから準備すべきこと

皆さんの中で、ある日突然、「家族が入院」という知らせを受けた経験をお持ちの方はいらっしゃいますか。
まず、入院には2つのパターンがあります。

1つ目は、事故や病状の急激な変化等により救急搬送され、体調不良等でかかりつけ医を受診したところ、入院を打診されるというケースのような緊急入院

2つ目は、手術や治療、検査や出産のように、事前に入院する事が決まっている予定入院です。

予定入院は、あらかじめ入院の準備を行うことができますが、緊急入院は突然の知らせとなります。
総務省消防庁のデータによると、2018年の救急搬送者数は前年に比べて3.9%増、65歳以上の高齢者の搬送は前年比5.0%増の353万9167人で、全体の約6割を占めています。
疾病分類別では循環器系(脳疾患、心疾患等)が多く、特に高齢者はその割合が高く半数近くの方がそのまま入院が必要な事態になっています。また、介護は突然始まることが多く、そのほとんどが、脳疾患(脳血管疾患)と転倒・骨折が原因です。介護は「入院の一報から始まる」こともあるのです。

さて、それではもし、「家族が倒れて入院した・・・」と言う、突然の電話に備えて、日ごろから何を、どのように準備しておくと良いのでしょうか。

目次

緊急の入院に慌てないために確認しておきたい個人情報

入院の準備というと、パジャマやタオル等の持ち物類を思い浮かべる方が多いと思います。
しかし、これらは“お金”でも解決できるものです。
 
一番重要なものは、生年月日や血液型、既往歴や利用している介護サービスなどの個人情報です。
 
入院の指示が出ると入院手続きに移ります。
病院によって多少の差はありますが、入院先の病院にかかりつけ医やかかりつけ薬局、介護サービスを利用している場合はケアマネージャーさんの氏名を伝えることで、これまでの病気や介護の情報を、病院が問い合わせる手助けとなります。
 
また、入院申込書、入院誓約書、緊急連絡先と保証人などの書類の提出も求められます。
その時、慌てないめの事前準備です。ご自身はもとよりご家族が突然倒れた場合、話をすることが困難になるため、予め元気な時に個人情報をメモなどに残しておくことが重要です。
 
この機会に是非、家族の情報を再確認し汚れ防止のためにハードケース(100円ショップで購入可)等に入れて保管しておくことをおススメします。

入院時に慌てないために確認しておくこと
・生年月日
・血液型
・既往歴
・持病
・手術歴
・処方箋
・アレルギー
・祖父母の死因
・マイナンバー
・連絡先

自分のきょうだい、親の仕事先、親せき、親が親しくしているひと
かかりつけ医、かかりつけ薬局、利用している介護サービス事業者とケアマネージャーの氏名と電話番号 等

準備しておきたい救急医療情報キット

また、特に親が遠距離の場合などは家族がすぐに駆け付けられないのが現実です。
事前にできるおススメの手段は、保険証や診察券、お薬手帳、介護保険証などの医療・介護関係書類、個人情報のメモの複写をまとめて冷蔵庫などのわかりやすい場所に保管しておくことです。
 
119番通報をしたとき「医療情報は冷蔵庫です」と言うだけで救急隊が探し出してくれますし、ご近所や親戚にヘルプをお願いする場合も伝わりやすくなります。
 
救急医療情報キットはお住いの市区町村で配布されている場合の他、市販でも購入できます。ペットボルトを半分に切って手作りしても十分に代用できます。

救急医療キット
・保険証のコピー
・診察券のコピー
・かかりつけ医のメモ
・持病や日ごろの服薬メモ
・緊急連絡先(複数人)
・氏名、電話番号、続柄などできれば住居を記載
・いざという時に救急隊からの連絡を受けられる
・搬送についても断られづらくなる効果も

突然の入院は、心臓ドキドキ、つい慌ててしまうもの。落ち着いて対応できるよう、事前準備に気を配っておくのがおすすめです。


この記事を書いた人

渋澤和世(しぶさわ・かずよ)

「在宅介護エキスパート協会」代表。川崎市の介護相談員、生命保険・鉄道・金融機関等大手企業における認知症の在宅介護講座の講師もつとめる。
NEC関連会社でフルタイム勤務をしながら、10年以上に渡り遠距離・在宅介護を担う。親の介護をきっかけに社会福祉士、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナーなどの資格を取得。2人の子どもに恵まれるも、両親が同時期に脳血管障害、認知症、骨折、肺炎で入院を繰り返す。長年にわたり仕事・子育て・介護の「トリプルワーク」を経験。

新聞やウェブビジネスニュース等メディアでの執筆も多数。アイディア発想講師としての知識を生かし、「完璧な介護」ならぬ「自滅せず親も家族も幸せになる介護」へと発想の視点を変え、現代人のための介護思考法を独自に研究。介護する者、支援する者、専門家としての3つの顔と行政、企業、家庭の3つの軸から介護問題を解決する唯一無二の存在。座右の銘は「なんとかなるさ」。

著書「親が倒れたら、まず読む本」(プレジデント社)は家族の入院・介護に取り掛かる方のバイブルとなっている。


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